会長挨拶

 2024年度は、諸外国との交流促進や地域イベントの開催など、あらゆる活動がほぼコロナ前の状態と同等な状況となっております。特に2024年6月には、設立30周年事業として、8年ぶりにドイツ各市を訪問し、コロナで途絶えておりましたドイツとの交流を再開させることができました。さらに、現地で交流を深めたドイツブラウンシュバイク工科大学のブラスバンドグループの豊橋公演が実現するなど、ドイツとの交流が再開したことを実感できる一年となりました。

 当協会の2025年3月末日現在の会員登録数は、法人会員49社、個人会員153名です。青少年交流、会員交流、広報・シュタムティッシュ、産業交流、スタディ、文化交流、会員拡大の7つの委員会が中心となり、ドイツ関連のお客さまの接遇対応や歓迎交流会の開催、総会懇親会や新年会をはじめとする会員交流事業の企画、とよはしみなとフェスティバルなど市民イベントへの参画、豊橋市が企画するドイツ関連事業への協力、東日本大震災復興支援活動など、幅広く日独交流事業を展開しております。当協会は、このような様々な活動を通してドイツとの交流を深め、その絆を確固たるものとしてまいりました。この基盤となっているのが月例会「シュタムティッシュ」です。食事をしながら冗談も交えて自由な雰囲気で語り合うことで、会員の皆さまのそれぞれの考えに最も近いカタチで様々な企画が実現できていると自負しております。

 この事からもお分かりいただけるように、当協会の最大の特徴は「全員参加の事業推進」です。会員の皆さまがボランティア精神でホームステイの受け入れ、青少年交流、会員交流、ドイツ関係者の視察対応や歓迎交流会などの様々なイベントに積極的に参加し、事業活動を推進してきました。このような全員参加の活動こそが、日独相互の文化交流に大きな力を発揮し得るものだと思います。

 また、2011年6月にパートナーシティ協定を結んだ豊橋市とドイツ・ヴォルフスブルク市とは、マラソンをはじめ教育や文化面での交歓・交流事業が継続して実施されております。当協会としても、来豊者の接遇対応や独日協会関係者の豊橋市への橋渡しなどの側面支援に積極的に携わり、引き続き両市の友好親善の深耕に寄与してまいりたいと考えております。

 今後も日独交流事業に会員全員が主役で臨み、互いに学び合い、楽しみ、両国文化のそれぞれの良さについて更なる相互理解を目指してまいります。

 皆さま方の積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

 

豊橋日独協会 会長 神野 五郎

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